2013年7月29日月曜日

不動産サイト完成 リスティングしたいがアドワーズは難しすぎる

 

 不動産サイト「東京4万暮らしドットコム」を公開した。先日エントリを書いたように、WordPressと不動産プラグインを使って、最低限の機能だけの盛り込んだ。どういうサイトかというと、23区限定で家賃が4万円台までの物件だけを紹介している。運営している不動産会社に協力をしている形で、コンセプト的には目新しいものではないのだが、安い物件をたくさん紹介するサイトはたくさんあっても困らない。

 公開したといはいえ位置づけはβ版なので、リリースなどはしていない。だからアクセスはまだこれから稼いでいくつもりで、やはりAdwordsは外せないだろうということでちょっといろいろ調べてみたのだが、しかしこれは本当に分かりづらい。



 リスティング広告とはつまり、検索結果に連動して表示される広告のことで、Googleの検索結果画面の「上」と「右」に出てくるあれだ。Gmailのトレイにも表示されているが、要は入力した言葉に関連した広告が出てくるので、その言葉に関心がある人の目に留まりやすいという立て付けだ。広告の表示はオークション形式で、ある単語に対して高い値段をオファーした人のほうが上に出てくる。広告主は、1日あたりの広告予算と1クリックあたりいくらまでなら払えるかを決める(上限クリック単価)。実際のクリック単価は、必ずしも上限クリック単価になるわけではない。

 とりあえず書店に行って、参考になりそうな書籍を3冊ほど買ってみた。 まだキャンペーンをたてていない(広告を出していない)ので成果はなく、実際にどれだけ役に立ったのか検証はできないのだが、現状の感想をそれぞれ書いてみると、

これは基本的な理解をするのに役に立った。Adwordsがどんなものか、ログイン画面の見方、まず何をして次に何をすべきか、そういったフローがイメージできた。表紙絵から想像がつくように、ある会社がリスティングでネットショップの売り上げ増をめざす、その過程が漫画をおりまぜながら紹介されている。

これはちょっとA4変型と上の書籍(A5版)よりも大きく、若干詳しい人向け。とはいってもかなり基本が抑えられていて、読みやすそうだ。最初の本が「とりあえず着手」の一冊だとすれば、こちらは若干概念についても触れている。LPOの項にとりあえず付箋をつけた。

今回のサイトはWordPressを使って作ったこともあって、こちらの書籍も買ってみた。内容的には思ったよりWordPress寄りの中身が多いし、目新しい内容は多分ないんだろうと思うが、ちゃんとまとまっているので素人にはありがたい内容。全部読んだわけではないけれど、リンクポピュラリティの統一などは参考にして対策した。

 書籍を読むだけでなく、アカウントを作ってキーワードプランナーなどを触っているのだが、これが分かりづらい。たとえば以前はキーワードツールというものがあったようで(近々使えなくなる)、現在はそれぞれ使える。検索するとその違いについても説明されているのだが、正直よく分からない。
 中に入って「ツールと分析」という項目をドロップダウンすると、御見積計算ツール、プレースメントツール、コンテンツターゲットツール、コンバージョントラッキング、広告プレビューと診断など、想像がつくようなつかないような項目がズラリと出てくる。
 
 まずはこれだろうと「キーワードプランナー」をたちあげると、

・ キーワードと広告グループの候補を検索する
・ キーワードを入力またはアップロードして見積もりを取得する
・ キーワード リストを組み合わせる

と出てくる。
 何が出てくるのか分からないのだが、たとえば一番上をクリックすると、宣伝する商品やサービスを指定、リンク先URLやカテゴリを決め、ターゲット(日本とか、東京だけとか)を決め、検索言語や除外キーワードなどを指定していく。「カスタマイズ」というところに「キーワードフィルタ」「キーワードオプション」などとあって、もうこのあたりから頭が痛くなってくる。

 適当に触りつつも、一番下の「キーワード リストを組み合わせる」というところにいくと、キーワードを入力するテキストボックスが複数でてくる。おそらくこれは、それぞれのボックスにある単語を組み合わせて候補を出してくれるのだろう。


 よく分からないので、リスト1に「不動産」「物件」などを、リスト2に「安い」「格安」などを入れてみる。

 組み合わせたキーワードのリストは出るのだが、これだけでは何も分からない。

 要はリスティングは入札形式なので、広告主がいくらくらい出す気があるのか示さないと何も答えてくれないわけだ。

 ということで、しぶしぶ数字を入れてみることに、ここでは「入札単価」を「200円」、「1日の予算」を「10000円」にしてみた。あまり意味はないのだが、すると以下の要になった(エリアは1都3県に限定している)、


 クリック数や表示回数、費用などが表示されるのだが、なぜか「0」という項目もある。これがなぜなのか分からない。それぞれの項目についても、何となく想像はつくものの、それが正しいのか分からない。

 広告を出す場合は「キャンペーン」なるものをつくり、キャンペーンごとに単語や予算などを決めたりするらしいのだが、キャンペーンの管理画面もよく分からない。そもそもAnalyticsといい、どうしてこうGoogleのサービス管理画面は分かりづらいのだろう。英語で作られたものを訳しているからという程度のものではないと思う。広く万人に使ってもらいたいサービスではないからなのだろうか……。


 業者に知恵を借りようとも思っているが、まったく知識もないままに発注しても良い成果が得られないだろうということで、今回いろいろと調べて触ってみた。やはりキャンペーンをたてて実際に運用してみないと分からないことが多いことは分かったので、まずはトライしてみよう。




2013年7月2日火曜日

自分が自分であることの証明――映画「オブリビオン」鑑賞、「風立ちぬ」試写当選

 忘れること、忘れられること。その状態。忘却ーー。

 そんな意味のタイトルの映画「オブリビオン」を鑑賞した。予告編などから大作感がありありと出ていたが、実際は意外とシュッとまとまった作品だった。目新しさはないけれどジワジワ来る感じというのだろうか。これはネットで読んだのだが、トム・クルーズがこの作品を「2回観てほしい」と言ったそうだ。鑑賞した今、その意味が分かる。タイトルからして「記憶」にまつわる話と分かるだろうが、構成や意味をよくよく考えながら観たほうが理解が深まる作品だ。



 あらすじはこう。2077年、スカヴと呼ばれるエイリアンの侵略を受けた人類は、核兵器を使うなどして何とか勝利を収める。だが地球は壊滅状態となり、人類の大半は宇宙へ脱出、土星の衛星・タイタンに移住する。勝利から60年たった今、地球に残るのはトム・クルーズ演じるジャック・ハーパーと通信担当であるヴィクトリア(ヴィカ。アンドレア・ライズボロー)。2人は日夜、地球の水を採ってエネルギーに替え、タイタンに送る採水プラントをスカヴの残党から守るため上空から監視を続けていた。ヴィカは早く残り2週間の滞在期間を終えてタイタンに戻りたいと願っているが、侵略前の地球の記憶が残っているジャックは未練がある。
 ある日ジャックはスカヴの残党に襲われるが、なぜか彼らはジャックを殺そうとしない。その数日後、何かが地球に墜落する。ジャックが命令に背いて偵察に行くと墜落したのは宇宙船だった。そのカプセルの中に、以前からときどきジャックの夢に出てくる女性(オルガ・キュリレンコ)が乗っていた……。
 
 ネットの感想を少し見たら、「面白いけど物足りない」という書き込みが散見されたように思う。そこは同感だ。上にも書いたけれど目新しさがないということと、トム・クルーズ主演で派手なトレイラーを観せられた上で鑑賞しているので、ハードルが高くなっていることが理由だろうか。

 だがよくよく考えれば、「記憶」というものは自分のアイデンティティと深く関わる問題で、本作は実はそら恐ろしい内容だったのではないだろうか。その意味では、エンディングもハッピィといっていいのかどうか、いまだによく分かっていない(その意味でもまた観たほうがいいのだろうけれど)。ジャックやヴィカがもし●●ーなのだとしたら、エンディングの52は49と”同じ”なのだろうか? いや、そもそも”同じ”とは何なのだろうか。同じでなかったら何だというのか。現状の技術ではこうした状況がすぐに生まれるわけではないだろうけれど、自分とは何か、何をもってアイデンティティが形成されているのか、という問題は今にもつながることではないかと思う(ゴーストがダビングできるけれど大量複製すると劣化していくという攻殻機動隊の設定に似たところがあるなと思った)。
 「自分とは何者なのか」「自分が本当に思っている自分(人物)なのか」ということは、いくら自分が考えても分からないし、証明できない。そこで百歩譲って自分が、実は思っている自分ではなかったとする。さて、その時に周りの人はそれを受け入れてくれるのだろうか。その点を不安に思った。

 ネタバレ避けながらだとスッキリ書けないけれど、このSF作品は意外に重要な問題に切り込んでいるといえるのかもしれない。

 あと、モーガン・フリーマンにもうちょっと活躍して欲しかった。オルガ・キュリレンコもアンドレア・ライズボローも共に美しかった。「華麗なるギャツビー」観たかったのだが時間合わず郊外のシネコンで観たのだが、スクリーンが小さかったのでちょっと残念だった。これは大きなスクリーンで観たほうがいい。

* * *

 ところで先日、読売プレミアムで宮崎駿監督の新作映画「風立ちぬ」の試写が当たった(僕じゃないけど)。「オブリビオン」鑑賞前に4分間の映像が流れたが、意外と(?)面白そう。今年の夏は「少年H」もあるし、なんかだノスタルジックな作品が多い印象がする。読売プレミムといえば、AKB48の東京ドームライブもたしかこれで当選したんだった。競争率あんまり高くないのかもしれないな……。