2013年8月16日金曜日

不動産サイトのデータ入力で大変なこと


不動産情報の交換ができるデータベースシステム「REINS」(レインズ)というものがある。Real Estate Information Network Sysems for IP Servicesの略だそうだ。不動産流通機構の会員のみが使えるサービスで、会員が登録した物件が閲覧できる。同様のサービスは他社も提供しているのだが、REINSが一番有名なのか、不動産業者はたいてい加盟している。当社も、東京4万暮らしドットコムの運営会社に協力をしている関係で、このレインズの中を見たり、データを触ったりする作業をしている。

先日のエントリに書いたように、東京4万暮らし不動産プラグインを使わせてもらっている。不動産の物件情報は、所在地や築年だけではなく、設備、駅からの距離などたくさんのデータがある。これをいちいち打ち込むのは大変なので、CSV形式で書き出したものをインポートして修正する。

この不動産プラグインではCSVが読み込める形式として、「東日本レインズ」「旧近畿レインズ」「ホームズ」「センチュリ21」から選べる。レインズやホームズから、物件情報(所在地や建物名、賃料、設備などのデータ)をCSVでエクスポートし、不動産プラグインで一気に読み込んで掲載できる。

ただしCSVはテキストデータだから画像は別途用意しないといけない。

また物件情報を見ていて気づいたのが、広告不可物件が意外に多くて、これがCSVに情報として書き出されないのが結構辛い。広告不可物件とは、レインズに情報は上がっているけれどもウェブやチラシなどで広告できない物件のことだ。なぜ広告したくないのか、いろいろな理由があるのだろうが(だからサイトには出てないけど不動産屋に行くと見られる物件があったりする)、ともかくCSVにはこのデータが書き出されないので、数百と読み込んだ物件データを一つずつレインズの検索結果と照らし合わせないといけない。CSVに広告不可かどうかのデータが入れば、インポートする前でもした後でもソートして除外ができるのに。数十、数百の物件があって、広告不可が数十件あったりすると、やはり萎える。

作業をやって困ることは画像や広告不可物件のことだけではない。たとえばCSVでは共益費と管理費の項目が別々にあるのだが、インポートされるのは共益費の項目だけ。なのに項目は共益費・管理費となってしまう。2つの項目を合算してインポートしてくれるわけではない。

「CSVをいじって2つの項目を合算すればいいじゃないか」ということで、MS EXCELで開こうものなら、今度は物件番号が桁数が大きいために変換されてしまってうまくいかない。仕方が無いのでOpenOfficeをインストールしてCALCで合算するという、何だか不思議なことをやる羽目になっている。

いろいろと愚痴ってしまっているが、すべて無料でやらせてもらっていると考えれば(レインズは加盟社が料金を払うシステムだが)、あまりあれこれ要求できるものでもない。特に広告不可物件かどうかはレインズが吐き出すCSVの形式のことだから、不動産プラグインの提供元にいうことではないのだが、ここまで便利なプラグイン、せっかくなのでもっともっと便利になるといいなぁ……と思ってしまう。