2013年10月24日木曜日

「君が男でプリキュアが好き、ピンクが好きでも何も悪くないんだよ」

© ABC、東映アニメーション


ある保育園児(男の子)の話です。

保育園の行事で水筒を持参しなければならなくなったのですが、自分の水筒が壊れてしまったので、おねえちゃんのを借りたそうです。お姉ちゃんのですから、女児向けのデザインで、絵柄はプリキュアだったそうです。

こう聞くと、「女の子用の水筒を持たされて、男の子は嫌だったんじゃないの?」と思うかもしれませんが、彼の場合は違っていました。





彼は好きな色はピンク系で、プリキュアも好きなので、むしろ嬉しかったようです。




喜んで水筒を持って行った行事の当日、お友達の女の子に「おかしい」と言われたそうです。「男の子なのにピンクの水筒を持っているのは変だ」ということです。

その女の子にしてみれば、男は青、女は赤。男は仮面ライダーや戦隊モノ、女の子はプリキュアという刷り込みを受けていたのでしょう。悪気はなかったと思いますし、責めるのは酷というものです。
それに子どもの頃は特に女の子のほうがしっかりしていますから、時に辛辣な言葉をズバリ向けることもあるでしょう。


言われた彼はショックだったようです。自分はちょっと嬉しい気分だったのに、明確にダメ出しをされて。

それで彼は母親にねだったそうです。
「新しい水筒を買って」と。



「トーマスの水筒を」と……。










そのお母さんは悩んだことでしょう。僕はその方から直接聞いたのではなく、この話は又聞きなのですが、彼女はこのことを園の冊子に書いたそうです。そこには「もしかしたら◎◎(男の子の名前)もちょっと男っぽくなったのかな」と喜んだとあったといいます。



この言葉を額面通りに受け止めていいのかは分かりませんし、よそ様の教育方針に口出しをするのはどうかとも思いますが、私はこの話を聞いてとても違和感を覚えました。




「君がプリキュア好きでもおかしくない!」とはっきり言ってあげるべきだったのではないでしょうか。


好きなものは人それぞれです。

なのに、とかく自分や自分の周りでそういうことが起きると、総論賛成各論反対とでもいいますか、つい例外にしてしまいます。


そのお母さんにしてみれば、その冊子は、息子にダメ出しした女の子のお母さんも読むかもしれないわけで(当然、女の子の名前は匿名にしてあるでしょうがが)、女の子の姿勢を批判する訳にもいかなかったのかもしれません。


でも一言いいたくて、前向きな表現を使って、言外にたしなめたのかもしれません。


繰り返しますが、そのお母さんを責める気はありません。そんな権利はない。でも、やっぱり……と思ってしまうのです。




このポストずっと下書きに入れたままだったのですが、このニュースを読んで思い出したので公開しました。

A mother refuses to be bullied by good concerned Christian women







以上、キュアピース推しの濱田がお送りしました。